平戸にイギリス商館が設置されて400年。
松浦史料博物館で標記の特別企画展が今日からオープンしました。
家康の長篠の戦い、小牧・長久手の戦い出陣絵巻。
石田三成勢に味方しなかったことへの家康から平戸藩に送られた礼状。
イギリス商館設置の際送られた朱印状。
平戸藩は豊臣勢だったので家康はこの朱印状に皮肉を込めて時のお殿様、松浦隆信に対して豊臣隆信と記しています。これに震撼した平戸藩は家康に忠誠を誓う意味を込めて豊臣時代に築城された平戸城を自らの手で焼失させたと言われています。
イギリス商館時代の地図には平戸城の石垣のみが記されていて、その当時の城主の住まいはこの松浦史料博物館のところにあった御館と呼ばれるお屋敷でした。
ウイリアム・アダムス(日本名三浦按針)はイギリス人ですが、オランダ船に乗って日本に漂着。家康にその才能を認められ、外交顧問に重用されます。平戸にオランダ商館、続いてイギリス商館を設置する際尽力した人物です。故郷イギリスへの帰国に焦がれながらついにその許可が下りた時には病のため平戸で没することになります。
イギリスに残された妻子、按針に与えられていた領地、横須賀市の妻子については明らかにされているものの、平戸の妻子に関しては一切資料が残されていません。
ウイリアム・アダムスが肌身離さず持っていたと言われる念持仏など展示されている数点はイギリスにも移動展示されるとのこと。
貴重な当時の家康、ウイリアム・アダムスそして平戸藩の相関性を知り得る歴史好きにはたまらない特別展となっています。
ぜひ、お運びください。
開催期間:5月18日(土)~6月16日(日)