今年は平戸にイギリス商館が設置されて400年。
当時のイギリス人のお墓はどこにあったのかを探るワークショップが始まりました。
イギリス商館はオランダ商館との折り合いも悪く商売も上手く行かず10年ほどで平戸を撤退しますが、その間20数名ほどが亡くなっています。これは日記に記載されている数で、当然そこに雇われている記載されない人々も含めればそれ以上ということになります。
今日は第一回目ですから発掘のための事前勉強となりました。
イギリス商館があったのは幸橋の前、平戸市役所の前の商店街側一帯と推測されていますが、僧侶から死体は神社、仏閣の前を通るべからずと言われていたため水路でオランダ商館まで行きそこで棺を陸揚げし埋葬地へと向かったそうです。埋葬地をキリシタン宗徒の間に得て、13間四方の壁で囲んでいたと言われています。墓を暴かれ金品の略奪があったという記載もあるため、昔は墓荒しがあったことが伺えます。2週間後の第二回ワークショップでは現地に赴き、候補地の視察です。
イギリス商館は元々平戸に設置される予定ではありませんでした。江戸に近い浦賀が最有力でしたが、中国との直接貿易を狙っていたイギリスは地の利のいい平戸に決めたものと思われます。

そして、今日、明日、平戸では台湾の英雄鄭成功のお祭りが開催されます。
鄭成功は平戸の母と中国の父との間に生まれ、平戸から中国に渡り、オランダに占領されていた台湾を独立させた英雄です。
鄭成功は川内かまぼこで有名な川内で生まれました。明日が鄭成功の誕生日。台南から300名のお客様を迎え、鄭成功記念館の落成のお祝いがあります。媽祖行列や屋台で今晩は大いに賑わうことでしょう。