粗忽者に付き茶道を習ったがいいと常々母に言われ、20代花のOL時代に会社の茶道教室に入部。

お茶にお菓子付き。たまに女子会。茶のなにかもわからず、裏千家次男伊住様がイケメンだなどと能天気に過ごしていた頃は楽しかった。

茶道はそんな楽しいものでないとわかったのは平戸に嫁いで鎮信流に足を踏み入れてから。

武士が心を鎮めるために稽古をつけたという鎮信流は強く美しい所作に、決して派手ではないが気品を感じる素朴な道具で点てられる。

130点の展示物。そのほとんどが個人所有の貴重なもので、これまで松浦史料博物館では展示されてこなかった珍品が揃っている。

今日の内覧会では一通りの解説を聞いたあと、何度も展示の品を眺め、その見事さに見飽きることがなかった。

津田宗及の茶湯日記、小堀遠州の直筆の裏書きがある茶入「松浦」、紅月和尚の書、千利休や鎮信公の茶杓等々当時の名人の品々。

期間中記念の茶会も催されるとのこと。50席限定の茶会。覗いてみたいものだ。