本日長崎新聞に掲載された記事です。

 

5日日曜日に平戸市主催のクルーズに参加してきました。

世界遺産の価値を知り、観光客にわかりやすくお伝えしたいと、

商工会議所女性会の中で勉強会を開催したいと思っていた所に

タイムリーに平戸市が開催してくれました。これに乗っからない手はない!

灼熱地獄の中、出掛けた船旅は最高でした!

これが世界遺産の一つ、聖地「中江ノ島」です。

禁教時代二度に渡りキリシタンが処刑された場所です。子供は紐でくくられ海に投げ捨てられたと。

柱状節理でなるこの島には隠れキリシタンが行事を行う際にお水取りと言って聖水を取りに行くときのみ上陸が許されています。

この岩場のどこに水があるのでしょう。しかし、隠れキリシタンが行くとちゃんと岩場から水が出るという奇跡がおこるのです。

上陸する時は小舟に乗り換えてしか上陸できません。

 

生月大橋をくぐって春日港へ入ります。

春日港から歩いて登ると「かたりな」という古民家を改装してできた案内所兼お休み処があります。

そこでお弁当タイム。

「かたりな」では地元の方が解説をしてくださり、90歳を超えた元気なおばあちゃん達がおもてなしもしてくれる

とっても有り難い場所。

おばあちゃん達が作った美味しいお漬物や煮物などもご馳走になり、無償の愛を感じ、感激してしまいました。

安満岳から湧き出たお水で煎れてくれたお茶もおいしかったです。

ここから、世界遺産「春日の棚田」までは約一キロ徒歩で向かいます。

その途中で撮られた写真が一番上の新聞記事です。

結構アップダウンがあり、木陰を探しながらのウォーキング。

こんもりとした小山を登ると棚田が広がります。左の写真は棚田が海まで広がっている様子。

真ん中の祠の下に広い平らな敷地があり、そこに、隠れキリシタンが埋葬されていた遺構がみつかりました。

これはどこにでもある棚田の風景だけど、何が世界遺産なのか、っていうことですが、

今回の世界遺産は禁教時代、棄教せずに潜伏してキリスト教信仰を行ってきた潜伏キリシタンに関連するものが遺産の対象と

なっています。この棚田は禁教時代と全く同じ状態で今も受け継がれていることに意義があるのです。逆に生月にはまだ

隠れキリシタンと呼ばれる方々存在しますが、開発されて禁教時代を留めるものがなかったので生月は遺産の対象外でした。

400年以上も前から変わらずそのままある棚田はひと目に触れない奥地にあり、しかも海が見られるキリシタンには絶好の場所でした。

当社のフィランド夢名酒の原料となる棚田は元気に稲が実っておりました。

神社に行ってもお賽銭あげて拝んだりしないのにこの祠にはお賽銭をあげて拝んできました(笑)

帰りの船は外海を通りましたので随分揺れました。陸から海を眺める観光スポットを逆に海から眺めるというのも素晴らしかった。

左から生月島の柱状節理、真ん中は生月大バエ灯台(展望台が付いている灯台は珍しいらしい)そして平戸大橋。

 

平戸大橋をバックに商工会議所女性会の仲間とパチリ!平戸城を背にオランダ商館前のオランダ埠頭に到着。

自宅から5分で船に乗り、まるで地中海クルーズのようなことをやり、1時間で世界遺産に辿り着く。

なんて平戸は素晴らしいんだ!