先日の法人会の講演会は聴いた人の心を揺さぶる大絶賛の講演会でした。
講演者は福岡の歴女、白駒妃登美さん。
艶やかにお着物での登壇。
キリスト教では「仕事」は罰という概念だそうで、なるほどそう考えると定時にさっさと上がり長い休暇を取る欧米の心がよくわかる。彼らにしてみれば日本のサービス残業なんて理解に苦しむものだろう。その欧米の目標達成型思考(損か得か・勝ちか負けか・善か悪かの二元論的考え)を長年貫いてきた彼女は多くの夢を達成してはきたものの夢のその先にあるものに辿り着くことができなかった。しかし、がんとの闘病をきっかけに日本的思考(自分のためではなくあなたのためにという考え)天命追求型を知ることで気がつくと予想もしなかった方向へ導かれ人生の高みに至っていることがあるというのである。
悩んだ時は歴史上の人物に問うてみるのが最良の方法だと。
秀吉は最初から天下取りになりたいなどとは思っていなかった。ただ、信長に喜んで貰いたい一心で寒い日に信長の草履を身体で温めて差し出した。その一つ一つの積み重ねが天下取りに導かれたのだと。
過去を悔やまず、未来を恐れず、ひたすら今を生きること。
日本人の本来持つDNAを取り戻すこと。
講演者の致知(2012・3)投稿からの引用です。
「物事の原因と結果を分析し、それに対する自己責任を求めるのが西洋的思想だとするならば、原因と結果を結ぶ縁、絆というものを大切にし、それに感謝して生きるのが日本的発想です。それは、一言で「おかげさま」という言葉で言い表すことができます。」
欧米特にアメリカ的思考でグローバル化してしまった現在、閉塞感が漂い、新たな展望を持つことが非常に難しい時代になりました。
今こそ、日本人の高貴なDNAを復活させる時なのかもしれませんね。