平戸オランダ商館1639年倉庫の外観が完成。内装を残すのみとなり、来年の9月の開館にさきがけいろんな取り組みがなされている。
今日は昨年に続き、2回目の商館フォーラムへ。
1994年、商館復元の話が持ち上がった時に関わったオランダの設計士フィス氏の講演では1639年と同時期のオランダ国内、マラッカ、バタビアなどの建築を考察し、平戸で発見されたkeystone with VOC emblemの存在や、excavation、1639年のmemoire& specification、1621年オランダ人によって描かれた平戸絵図などを参考に設計。当初瓦はオランダ式だと考えられていたが、研究が進むに連れ、現地の大工によって日本式の本瓦が使われたとの結論に至った話などが聞けた。
設計に関しては識者の見解がいろいろあって復元の許可が遅れた経緯もあるので、フィス氏の当初の設計から今現存する商館の設計の差異を研究成果と共に検証してくれる別の講演があってもいいのではないかと思った。
洋館とは言え、当時、平戸式が建築には充分に組み込まれていたのではないかと興味深い。
話し変わって、村上春樹が1Q84の第3巻を発表して、街の人をびっくりさせていたのは何時だっけ?夏ごろあわててまずは1,2巻を図書館で借りて読んだ。図書館の人が親切にも3巻までまとめて予約しておきますと言ってくれたのに、その3巻がなかなか届かない。いよいよ今年の本の売れ行きランキングが出てしまう時期になったので、ネット検索したら、貸し出し可になっている。げー半年くらい待ったぜよ。珍しくはまる本に巡り会えて幸せ。