神の国日本にとって太古の昔から酒はなくてはならないもの。自然偶発的に発酵し、アルコールができあがったのでしょうが、米を食べる国でなかったらこの技術はあり得なかった。
実家の敷地には7つくらい神様が祀られていて、そのうちの一つには小さな壺がありこの中で酒が作れれるのだと母が話していた。これが酒の原型なのかもしれない。
文化遺産登録を受け、テレビや新聞で各地の蔵元さんが紹介されている様子を見ると大変興味深い。弊社も生酛造りという江戸時代の伝統技法に舵を切って4年目。当時そのままの再現では今の時代は人がついてこない。なるべく労力がかからない方法で蔵の菌をうまく取り込んでいく。夜中の作業がなるべく減るよう設備を導入する。時代に合わせた技術の改善で酒造り本来の自然醸造にできるだけ近づけていく努力をしています。酒造りというのは大変な作業ではありますが、私達が生きていくうえで絶対に必要な水と米だけでできる芸術作品。大地の恵みを受けているという意味で大変尊い生業だと思っております。ついついテレビに映し出されるお酒達をを興味津々で見ておりますが、上海の映像が流れた時にチラリと「フィランド夢名酒」が映り込んだの見逃さなかったのは多分我々身内だけだったかなくらいの瞬間映り込みでしたが、それでも喜ぶ女将でございました。ワイングラスで楽しそうに飲んでいるエンドユーザーさんを見られてラッキーでした。