昨日は熊倉功夫氏の講演を聴きました。
氏の著書「南方録をよむ」を持って行きサインをお願いしました。
最近はとんと平戸を訪れていないのとのことだったので、念願の平戸オランダ商館も復元し、鎮信流宗家のご子息の結婚披露宴なども近々行われ数十年前とはまた違った時代の変遷をご覧いただけると思うので是非足をお運びくださいとお伝えしてきました。

鎮信流の本も宗家と共著で出したことがあるとのこと。鎮信流にも氏の考証が反映されているのかと思うと嬉しくなる。

商工会議所女性会連合会長崎大会の招致講演だったので長崎の会員の方に茶人がいらしてその縁故での講演依頼かと思ってお伺いしたら、全く関係ないとのこと。長崎県は県をあげて「おもてなし」に取り組んでいるのでその関連でたまたまお願いすることになったようだ。

おもてなしとは一方的なサービスではないこと。茶の世界でいう茶の楽しみは亭主が7割、客3割。亭主は茶事を行う数年前から道具組を始め茶事に臨む。客に喜んでいただいた満足が亭主の楽しみなのだ。おもてなしとは自分に満足感が帰ってくるものでなくてはならないということだったのではないかな。そういう観点で女性会の活動も考えていくと参加人数も増えていくかもしれない。犠牲的精神から楽しみに変えて行く方法。みんなの気持ちが一つになる方法。かなり難題だが、実際、茶の世界も茶事を楽しむだけの境地に入るのは相当の知識と教養が必要。なかなか達成できないことだから生きていけるのかもしれない。目標達成が遠い分、長生きしそうだ。