西日本新聞で「平戸商館のある街」というタイトルで10日連載のコラムが始まっています。 今日はその4日目で当社も取り上げていただきました。
当社は平戸オランダ商館の復元を推進する民間団体での活動や、商館が復元されるまでのアーティストインレジデンスの取り組みなどハード面、ソフト面の両方に微力ながら携わってきておりましたので、平戸が400年前に関わっていた他の国々ースペイン、ポルトガル、中国、韓国、イギリスなどとの関わりよりもオランダには大変深く関わってきたような気がしています。
先日、ご案内したオランダ人児童小説家ロブ氏の小説「平戸の射手」がオランダで人気を博しているとのこと。
件のコラムではその小説に関わったということで取り上げていただいたようです。
新聞には「おろくにんさま」というお酒も掲載されていますが、この「おろくにんさま」は根獅子に伝わる禁教時代の悲劇のお話のタイトルです。激しく弾圧された根獅子の人達は隠れキリシタンという方法で宗教を守り抜いて行きますが、生月の隠れキリシタンと違って、一切唱え言を口に出さず、無言で祈る方法をとったと言います。ロブ氏の小説には禁教時代の話がベースとなっています。
当社の「おろくにんさま」は根獅子の棚田で穫れたお米を使用し作らせていただいています。
根獅子集落再生機能協議会が棚田米を守り後世に伝えていくため会員を募り、会員にはお米とお酒が頒布されています。
あの美しい自然景観と歴史が荒廃しないようどうぞ根獅子へ思いを馳せていただけましたら幸いでございます。