平戸の街から車で10分ほど走った所に木引(こひき)町という所があります。
右に古江湾を見下ろし、左に川内峠を仰ぐといった位置にあります。
1191年、その古江湾に栄西和尚が宋の国で禅の修行を積んだ後立ち寄りました。
栄西は木引の富春庵で日本で初めて坐禅を指導したと言われます。その座禅石や栄西が宋から持ち帰った茶の種を富春園に蒔いたお茶畑が今も残されています。
坐禅やお茶も平戸に初上陸したものなのですね。
毎年この近くの千光寺や富春園で鎮信流、表千家による呈茶や、茶業協会による新茶の飲み比べなどが行われています。
この他、老舗菓子店の菓子物産展や座禅体験、精進弁当などの販売があります。
薫風に誘われて新茶の香りを味わいにお出かけください。